2019 第5回 MIDAS 建設分野 技術講座

飽和度と剛性の管理に基づく盛土締固めの合理化(最近の動向)

日時

2019年 9月19日 (木)  14:00~17:10

会場

地盤工学会 大会議室 B1F
〒112-0011 東京都文京区千石4丁目38番2号

交通情報

JR山手線 巣鴨駅 徒歩10分
都営地下鉄三田線 千石駅(A4番出口)徒歩3分

CPDプログラム情報

本講座は、地盤工学会認定CPDプログラムです。
受講された方には、CPD 2.0 ポイントの受講証明書を発行致します。

技術講座 

東京大学・東京理科大学 名誉教授 龍岡 文夫 先生

飽和度と剛性の管理に基づく盛土締固めの合理化(最近の動向)

盛土が建設される限り、効率的で的確な締固め管理による適切な性能を持つ盛土の効率的な建設は重要な課題であり続ける。Proctor1) は先駆的に、①高い乾燥密度ρdでは土構造物は安定しフィルダムでは遮水性が向上することから、締固めでは最適含水比woptでの最大乾燥密度(ρd)maxの実現を目指すべきこと、②含水比w < woptの状態で締固めると土は強く硬くなるが、湿潤化で大きく軟化・弱化することから避けるべきこと、③現場の締固めエネルギーレベル(CEL)が高い方が高い(ρd)maxが得られること、を指摘した。この枠組みは今日まで踏襲されているが、以下のように依然として幾つかの基本的問題が未解決と言える。

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(1)現場の粒度等土質とCELは通常管理するが不可避的に変動するので、各地点でのwoptと(ρd)maxは室内試験による値に対してばらつき系統的にもずれて正確な値は不明な場合が多い。また、現場試料は室内試験に不適な大径粒子を含み、締固め状態と物性の礫率補正が必要な場合も多い(礫率補正の課題は、この小論では論じない)。

(2) 設計に関連して締固めを適切に管理するには、任意の締固め状態での強度・剛性や透水係数の推定が必要となる。設計で参照する強度・剛性の推定には、乾燥側で締固めるほど湿潤化・飽和化による軟化・弱化の考慮が必要となる。しかし、通常この全体像は明確ではない。

(3) 砂置換法等による現場の締固めた(ρd, w)状態の測定と対応する室内締固め試験は時間が掛かり、工事を遅延させ、また少数しか測定できず盛土の品質の一様性の把握が難しい。したがって、間接的でも迅速であるが信頼できる現場締固め状態の管理法が必要となる。

本講演では、上記問題(1)~(3)の解決を目指した提案をしている。すなわち、(1)飽和度Srによる締固め状態と締固め曲線の表現は土質とCELの変動に鈍感になり、Srの上下限値管理はこの変動に影響されにくく有効である。(2)締固め土の強度・剛性と透水係数はρdSrの関数であり、その関数に基づき所定の締固め状態での値を推定し管理できる。(3)現場地盤剛性の指標の上下限値管理が有効である。

講座のご案内

AGENDA
14:00 ~ 14:05 ご挨拶
株式会社マイダスアイティジャパン
14:05 ~ 14:35 地盤分野 解析事例紹介
株式会社マイダスアイティジャパン 廣瀬 栄樹
14:35 ~ 14:50 休憩
14:50 ~ 15:50 技術講座 1.
飽和度と剛性の管理に基づく盛土締固めの合理化(最近の動向)
東京大学・東京理科大学 名誉教授 龍岡 文夫 先生
15:50 ~ 16:05 休憩
16:05 ~ 17:05 技術講座 2.
飽和度と剛性の管理に基づく盛土締固めの合理化(最近の動向)
東京大学・東京理科大学 名誉教授 龍岡 文夫 先生

2019 第4回 MIDAS 建設分野 技術講座

耐震設計と解析

日時

2019年 6月6日 (木)  14:00~17:10

会場

CIVI研修センター秋葉原(電気街口)D305
〒101-0041 東京都千代田区神田須田町1-5-10 相鉄万世橋ビル 3階 CIVI

交通情報

JR「秋葉原」駅から徒歩5分

CPDプログラム情報

本講座は、土木学会認定 CPDプログラムです。
受講された方には、CPDポイント2.2単位の受講証明書を発行致します。

講師のご紹介


東京都市大学 名誉教授
(日中コンサルタント 海外設計部長)
吉川  弘道  先生

橋脚の耐震設計:靱性設計vs.強度設計 -古きを温ね、新しきを知る-
先ずは、大地震による構造被害と欧米から始まる靱性設計のレビューから始まり、耐震設計法の小史についても整理しました。また、コンクリート構造物を中心とした地震時の非線形挙動、現行の耐震設計の考え方など、事例を交えてお話しします。当日の講演は、被害画像、シミュレーションによる計算図表、設計法の数値比較など、視覚的/具体的な題材を用意して進めます。設計実務者からのご意見もお伺いしたい。


株式会社クレアテック  技術部長
大滝 健  様

2径間単純PC桁橋の動的解析による耐震補強検討
大地震時における上部構造の落橋防止や橋梁全体系の耐震性向上を目的として、既設橋梁の上部構造端横桁をPC鋼材等によって連結し、橋台の抵抗によって変位を拘束する方法は有効な耐震補強工法のひとつである。
そこで、一般的な2径間連続単純PC桁橋を例にとり、橋台による変位拘束および桁間連結による耐震補強の効果を確認するため3次元地震応答解析を行った。解析モデルでは橋台背面土やパラペットの非線形特性、PC鋼材による桁連結等を考慮し、耐震補強前後の解析結果を比較した。ここでは解析の概要および、地震応答解析より得られた応答変位や橋脚の塑性率等、耐震補強の効果について紹介する。


株式会社エイト日本技術開発
藤田  亮一  様

3次元FEM解析を用いた重力式コンクリートダムの耐震性能照査
重力式コンクリートダム上部ではRC柱がゲートや管理橋を支持しており、橋梁と類似した構造であるが、越流部と門柱が複雑な形状をしているため、一般的な橋梁に比べると地震時の挙動は複雑である。
本講では、その挙動を把握するために3次元FEM解析を適用し、耐震性能照査を実施した結果を紹介する。

講座のご案内

AGENDA
14:00 ~ 14:05 ご挨拶
株式会社マイダスアイティジャパン
14:05 ~ 14:35 midas Civil v2019 新機能紹介とCIMの開発現況
株式会社マイダスアイティジャパン 金ギョンファン
14:35 ~ 15:05 2径間単純PC桁橋の動的解析による耐震補強検討
株式会社クレアテック 技術部長 大滝 健 様
15:05 ~ 15:20 休憩
15:20 ~ 16:00 3次元FEM解析を用いた重力式コンクリートダムの耐震性能照査
株式会社エイト日本技術開発  藤田 亮一様
16:00 ~ 16:10 休憩
16:10 ~ 17:10 橋脚の耐震設計:靱性設計vs.強度設計
-古きを温ね、新しきを知る-
東京都市大学 名誉教授(日中コンサルタント株式会社)吉川 弘道 先生

技術講座タイトル

補強土工法による盛土構造物の復権と発展

日時

2019年 4月12日 (金)  13:00~16:05

会場

地盤工学会 大会議室 B1F
〒112-0011 東京都文京区千石4丁目38番2号

交通情報

JR山手線 巣鴨駅 徒歩10分
都営地下鉄三田線 千石駅(A4番出口)徒歩3分

CPDプログラム情報

本講座は、地盤工学会認定CPDプログラムです。
受講された方には、CPDポイントの受講証明書を発行致します。

講師のご紹介

技術講座 

東京理科大学  名誉教授 龍岡 文夫 先生

補強土工法による盛土構造物の復権と発展
緩斜面盛土・杭支持L型擁壁など従来形式の土構造物は、建設費・維持管理費が高い、地震・洪水・豪雨など自然災害に対する耐力が低い等の問題がある。従って、道路・鉄道ではRC高架構造物に置き換わってきた。ここで紹介するジオシンセティックス擁壁工法は、これらの弱点を剛な一体壁面工を段階施工することで克服し、従来形式の土構造物に置き換わり、剛な一体壁面工を活用した橋台・橋梁にも発展してきた。新幹線構造物でも、標準工法となった。この工法の実務的利点、理論的根拠、設計法(特にレベル2設計地震動に対する耐震設計)、施工法・施工例を説明する。

講座のご案内

AGENDA
13:00 ~ 13:05 ご挨拶
株式会社マイダスアイティジャパン
13:05 ~ 13:35 地盤分野 解析事例紹介
株式会社マイダスアイティジャパン 廣瀬 栄樹
13:35 ~ 13:50 休憩
13:50 ~ 14:50 技術講座 1.
補強土工法による盛土構造物の復権と発展
東京理科大学 名誉教授 龍岡 文夫 先生
14:50 ~ 15:05 休憩
15:05 ~ 16:05 技術講座 2.
補強土工法による盛土構造物の復権と発展
東京理科大学 名誉教授 龍岡 文夫 先生

技術講座タイトル

地盤の地震応答解析のための試験法・液状化に伴う流動の解析

日時

2019年 3月28日 (木)  13:00~16:05

会場

地盤工学会 大会議室 B1F
〒112-0011 東京都文京区千石4丁目38番2号

交通情報

JR山手線 巣鴨駅 徒歩10分
都営地下鉄三田線 千石駅(A4番出口)徒歩3分

CPDプログラム情報

本講座は、地盤工学会認定CPDプログラムです。
受講された方には、CPD単位2.0ポイントの受講証明書を発行致します。

講師のご紹介

技術講座 

関東学院大学 教授 吉田 望 先生

地盤の地震応答解析のための試験法・液状化に伴う流動の解析

地盤の地震応答解析も用いる応力-ひずみ関係は繰返しせん断試験で求められている。しかし,この試験法に基づく解析は致命的な欠点を持っていることがわかってきた。この講座では,何が致命的な問題なのかを説明し,さらにそれを解決する試験法の提案法について説明する。
また,液状化に伴う流動は,地盤が広域で大きく変位する現象で,杭などの地中構造物に被害を発生させる。ここでは,液状化に伴う流動のメカニズム,設計における考え方,予測法などについて説明する。

講座のご案内

AGENDA
13:00 ~ 13:05 ご挨拶
株式会社マイダスアイティジャパン
13:05 ~ 13:35 地盤分野 解析事例紹介
株式会社マイダスアイティジャパン 廣瀬 栄樹
13:35 ~ 13:50 休憩
13:50 ~ 14:50 技術講座 1.
地盤の地震応答解析のための試験法・液状化に伴う流動の解析
関東学院大学 教授 吉田 望 先生
14:50 ~ 15:05 休憩
15:05 ~ 16:05 技術講座 2.
地盤の地震応答解析のための試験法・液状化に伴う流動の解析
関東学院大学 教授 吉田 望 先生

技術講座タイトル

岩盤と解析について

日時

2019年 1月17日 (木)  13:00~17:00

会場

地盤工学会 大会議室 B1F
〒112-0011 東京都文京区千石4丁目38番2号

交通情報

JR山手線 巣鴨駅 徒歩10分
都営地下鉄三田線 千石駅(A4番出口)徒歩3分

CPDプログラム情報

本講座は、地盤工学会認定CPDプログラムです。
受講された方には、CPD認定単位3.5ポイントの受講証明書を発行致します。

講師のご紹介

技術講座 Ⅰ

東北大学大学院 教授  京谷 孝史 先生

連続体力学に基づく解析モデルの背景
-基本的構造とエネルギー関数の役割-

連続体力学モデルの普遍的な基本構造とエネルギー関数の役割を解説する。これらの基本的事実を掴んでおけば、多様な解析モデルに対して煩雑な部分に惑わされることなく自由に使いこなすことにつながる。


技術講座 Ⅱ

公益財団法人深田地質研究所 副理事長  亀村 勝美 様

山岳トンネルの地震被害と耐震性について
岩盤中の山岳トンネルは地震に対して安全であると信じられてきたが、近年の被害地震では、顕著な被害が報告されている。ここでは、これまでの地震被害事例を示すとともに、山岳トンネルの耐震性評価について現状と今後の課題について紹介する。


技術講座 Ⅲ

宇都宮大学 准教授  清木 隆文 先生

大谷石の採石跡地下空間の有効活用への試み

栃木県宇都宮市には、建築材料として多く使われる大谷石を採掘後に生まれる広大な地下空間が多数存在しています。この地下空間を有効利用するためのハード,ソフトのアプローチを大谷石の特性とともに紹介します。

講座のご案内

AGENDA
13:00 ~ 13:05 ご挨拶
株式会社マイダスアイティジャパン
13:05 ~ 13:35 地盤分野 解析事例紹介
株式会社マイダスアイティジャパン 廣瀬 栄樹
13:35 ~ 14:35 大谷石の採石跡地下空間の有効活用への試み
宇都宮大学 准教授  清木 隆文  先生
14:35 ~ 14:50 休憩
14:50 ~ 15:20 山岳トンネルの地震被害と耐震性について
公益財団法人深田地質研究所 副理事長  亀村 勝美  様
15:20 ~ 16:50 連続体力学に基づく解析モデルの背景
東北大学大学院 教授  京谷 孝史  先生